ドラマ「校閲ガール」で注目を浴びた校閲ですが、その校閲を行う校閲者の牟田都子さんについて調べてみました!
牟田都子さんは、この度TV番組にて、彼女についての密着番組が放送されるそうです。
校閲者の牟田都子さんとはどんな方なのでしょうか?
また、ご両親も校閲者でいらっしゃるそうです。
改めて、校閲者とはどんなお仕事をされるのか?というところもご紹介させていただきたいと思います。
牟田都子のプロフィール
まず、名前は「むたさとこ」と読みます。初見で読めた学校の先生はいなかったとのことです。
名前は東京都の「都」からとられたそうだが、ご本人は「東京に生まれると故郷がない」とあまり納得がいっていないようです。
1977年、東京都杉並区生まれ。
和光大学人文学部文学科卒業。
図書館司書を経て、30歳を過ぎてから校閲の仕事を始め、現在は出版社の校閲部に勤務するかたわらで、栞社校正室を主宰。
文芸書の校正から「校正ナイト」などのイベント主催まで手がけています。
夢はNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』に呼んでもらうこと。
なお、父・母、そして夫も同じく校閲者でいらっしゃいます。
趣味は読書とマラソン。
2013年5月から一年間は「日日花 Hibi-Ka」として竹工家・初田徹の作品“GROWING”に365日花を入れる試みをWebで公開していました。
また、猫二匹を買う愛猫家でもあります。
校閲とは
ドラマ「校閲ガール」で注目を浴びた校閲ですが、校正とは似ているようで違う仕事です。
文章のミスを修正するのはどちらも同じであり、一緒に行われるものですが、校正は単純に誤字脱字を確かめる「浅い仕事」なのに対し、校閲は文章に使われた表現や事実関係が適切かまで踏み込み徹底的に読んで調べて確かめる「深い仕事」です。
とはいっても、本の性格をしっかり把握した上で行わなければならないし、その原稿自体も、当然ながら本ごとに量が千差万別。
牟田氏は1か月で平均9冊ほどを行っていますが、全てが薄い本という訳ではない本がいっぺんに来る状況に「月の中で分けて持ってきてくれ!」と思っているとの事。
持ち時間は、一字一句の引き合わせで、300ページでおよそ2週間。
これだけ見れば長いと思うかもしれないですが、校閲は調べながら行う関係上、ただ修正するだけよりもどうしても時間がかかってしまいます。
牟田氏も「短い!」と思っているそうですが、2段組の500ページくらいの本を4日間で行った事があるといいます。
本人は泣く泣くとの事ですが、事実確認を徹底するため約束の日程よりさらに1週間くらいかける場合もある校閲を4日で終わらせる事に、彼女の実力の高さをうかがい知る事ができます。
校閲者とは、資格を取ればなれるというものではなく、とにかく経験と知識量がものをいう仕事です。
実際、同じ校閲者の寺田恵理氏は、最初に上司に「とにかくあなたは、好きなもの、興味があるものは何でも見なさい、聞きなさい、出かけなさい」と言われたといいます。
自分が興味のあるものが、どこでどう引っかかってくるかわからない部分が、この仕事の面白いところでもある、とも氏は語っておられます。
ならば「よい校正者」とはどういう人でしょうか。
牟田氏は自身の師匠の言葉を借りて「調べることをいとわない人」と語っています。
さまざまなツールを駆使して調べる手間を惜しまない。
そしてその結果をどう伝えるかを考えられる人が「よい校正者」だと語っています。
まとめ
校閲者の父母、夫に囲まれ、自らも校閲者としての道を極めている牟田都子さん。
校閲の仕事をプライドを持って全うされている姿が素敵だと思います。
お仕事に対する姿勢はとても勉強になります
そんな牟田都子さん、6月19日(火)夜11:15放送の『セブンルール』でピックアップされます。